犯罪被害者支援関係

「命の大切さを学ぶ教室」(於:東田中学校)に参加しました

本日、東田中学校で開催された、「命の大切さを学ぶ教室」に参加してきました。

「命の大切さを学ぶ教室」とは、中高校生を対象に、犯罪による被害を受けられた方及びそのご家族又はご遺族(犯罪被害者等)が講師となり、犯罪被害を受けた方々の心情や亡くなられた方への思い、命の大切さを等をお話しいただくというもので、杉並区においては「道徳地区公開講座」として父母や地域の人たちにも公開されています。

犯罪被害者等が再び平穏な生活を営むことができるようにするためには、犯罪被害者等の心情や抱えている問題について理解を深め、社会全体で思いやり、支えていくことが重要となる。

各都道府県警察においては、教育委員会等の関係機関と連携し、次世代を担う中学生や高校生を対象に犯罪被害者等が講演者となって、子供を亡くした親の思いや 生命の大切さ等を直接語りかける「命の大切さを学ぶ教室」を開催し、犯罪被害者等への配慮や協力意識のかん養に努めている。

(警察庁ウェブサイト より)

http://www.npa.go.jp/hakusyo/h25/honbun/html/p6230000.html

講師は、平成18年5月7日に山形県で起こった事件の被害者である、伊藤秀子さんです。深夜侵入してきた男に刃物で切りつけられ、障害が残る重傷をご自身が負われたのみならず、ご夫君とご長男の命を犯人の手によって奪われました。

理不尽な犯罪行為によって、ある日突然「犯罪被害者等」という立場になってしまうという現実。

筆舌に尽くしがたい被害を受けられた伊藤さんの次の言葉を、生徒の皆さんはどう聴いたでしょうか。

「事件から今年の5月で9年が経ちましたが、他人の手によって息子と夫を奪われたという悔しさ、悲しさが薄らぐことはありません。」

「いなくていい人は誰もいません。今そばにいる友達の顔を見て下さい。それがどんなに素晴らしいことかを分かってほしいです。皆さんの存在が誰かの支えになっていることを忘れず、家族を大切に、人を敬って下さい。」

平成17年の「杉並区犯罪被害者等支援条例」制定から、今年の10月で丸10年となります。

この10年で何が変わり、何が変わっていないのか。そして杉並区の犯罪被害者支援員として今後何をなさなければならないか、節目の年に今一度真剣に考えなければならない、との思いを新たにしました。

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